Vol.10 李登輝総統の「公」の精神
私のブログ「りっぷんちぇんしん」にお越しくださり、ありがとうございます。
台湾の言葉で「リップンチェンシン」は日本語で「日本精神」。
日本では希薄になってしまった素晴らしい日本人の気質が台湾に残っています。その精神を再び母国である日本に復活させたいという気持ちでこのブログをはじめました。
今日は李登輝総統の持っておられた「公」の精神を見てみます。
もっと簡単に言うと、どういう風に国民に寄り添っていたか…を
見てみます。
李登輝総統の「公」の精神
そもそも「公」ってなんだろうか?
「公」…この言葉の意味をみなさんは、どう思いますか?
公園の公、公務員の公などなど…。
しかし意味となるとはっきりわからないのでは。。
調べると「大宅(おおやけ) …大きな家」から朝廷、皇居…から転じて「公共」の意味になったそうです。そこから…
1.国家、政府、役所
2.「私(わたくし)」の反対として、社会、公共、世間
だそうです。
1999年の台湾大地震
1999年9月21日の深夜に台湾中部を震源とする大地震が発生しました(921大地震) 。震度7で、2,400人以上の方が亡くなったそうです。この大地震が発生した直後に李登輝総統の「公」の精神性が数多く発揮されたのです!
まず発生直後、軍隊に救援の出動命令を…。
921地震発生後、1〜2時間後には出動したそうです。
(ちなみに阪神淡路大震災の時、自衛隊に兵庫県知事が出動要請したのが午前10時ころ。4時間も経過した後!当時は関西の行政に「軍隊アレルギー」が蔓延していたので余計に遅くなってしまった(泣))
これって「人を助けなければ!」という気持ちが有れば、自衛隊を出すか出さないかなんて言ってられないはず‼️
イデオロギーが人を殺すとは、絶対にオカシイ😤😤😤。
また震災後の仮設住宅についても、人を思う李登輝さんの優しさが出ていると思います。
仮設住宅を用意し、必要としている被災者に入ってもらえれば最低限いいのかと思います。しかし李登輝さんは決して良いとは言えない仮設住宅の居心地についても気を配っていました。
冷蔵庫、洗濯機(これは日本でも設置してくれるのかな…)を設置しさらに絵まで部屋にかけろ。そして、床にじゅうたんを敷くなど入居する方の居住性を上げようと考えたようです。(決して「絵」だけでみんなにとって、いいものになるとは思いませんが…)
さらに連日、李登輝さんがヘリで現地入りして被災者の話を聞きまくって必要な物を調べていました。
(阪神淡路大震災の時、村山首相は東京で食事会に出ていたと聞いて腹が立った…記憶があります(泣)…)
国民のことを思う…これからの日本人に必要な精神
やはり李登輝さんのベースには「公」の精神が横たわっているから、いざ!という時にあのような必要な行動が取れたかと思います。
その大本は李登輝さんが日本統治時代に学んだ精神性。
「私は22歳まで日本人」
よく言っておられた言葉です。
その日本人時代に染み込んだ精神性は李登輝さん以外に多くの台湾人には「冷凍保存」されたように残っているそうです。
その一つに、見返りを求めない他人への貢献…。
ここが大きなポイントになるかと思います。
現在の日本人は、見返りなければ…。自分さえ良ければいい〜。
これって蔓延してますよね。
おしまいに
見返りがなくても、人のために役に立ちたい…。
この気持ちはとても大切なことだと思います。
「お金持ちになって、南の島でイェ〜イ!」
これもいいですが、自分だけ幸せで本当に楽しいのか…。
人の笑顔を見た時に、人は幸せになると思います。
今回はここまでで…。
お読みいただき、ありがとうございました‼️